医院ブログ

2024.08.15更新

こんにちは。
立川市のくどう歯科クリニックです。

今回は、口腔機能低下症とはどのような疾患なのかについてご紹介します。加齢に伴い、食べる、話すといった口周りの機能が低下していくことがあります。放置していると全身にもさまざまな影響を及ぼすため注意が必要です。

 

口腔機能低下症とは何か?
口腔機能低下症とは、口の中の機能が衰える状態を指します。これは年齢を重ねることや基礎疾患によって引き起こされることが多いといわれています。具体的には歯を噛み合わせる力が弱くなる、食べ物をしっかり噛めなくなる、飲み込みづらくなるといった症状が現れます。口腔機能が低下することで、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

 

口腔機能低下症の症状とは?
口腔機能低下症には、次のような症状があります。以下の症状に心当たりがある場合、口腔機能低下症の可能性があるかもしれません。

・口の中が不潔な状態になる(口腔衛生状態不良)
口の中に細菌が増えると、むし歯や歯周病、口臭の原因になることがあります。

・口が乾燥する(口腔乾燥)
唾液が減って口の中が乾燥すると、食べ物が飲み込みにくくなります。

・噛む力が弱くなる(咬合力の低下)
食べ物を十分に噛むことが難しくなります。

・舌や唇がうまく動かない(舌や口唇の運動機能低下)
食べ物を飲み込むことや話すことが難しくなります。

・舌の力が弱くなる(低舌圧)
舌が十分に動かないため、食べ物を口の中でうまく扱えなくなります。

・食べ物を噛み砕く能力が低下する(咀嚼機能低下)
食べ物を小さく砕くことが難しくなり、消化不良を引き起こすことがあります。

・食べ物を飲み込む能力が低下する(嚥下機能低下)
食べ物が喉を通りにくくなり、誤嚥(食べ物が気管に入ること)を引き起こす可能性があります。

 

口腔機能低下症が引き起こす問題
これらの症状が進行すると、次のような問題が生じます。

・食べ物を十分に噛めなくなる
噛み砕けないことで食べ物が大きな塊で胃に入るため、消化不良を起こしやすくなります。

・食べ物をうまく飲み込めなくなる
誤って食べ物が気管に入る「誤嚥」になりやすくなります。

・栄養不足になる
十分な栄養を摂取できなくなり、低栄養状態に陥る可能性があります。

・身体機能が衰える
筋力が低下し、フレイル(身体・精神・社会的衰弱)やサルコペニア(筋肉量や筋力の低下)が進行します。

 

このような症状はありませんか?
もし以下のような症状が思い当たるようであれば、一度歯科医院で口腔機能低下症の検査を受けてみましょう。

・食事が噛みづらい
・食事にかかる時間が長くなった
・飲み込んだ後も食べ物が口に残ってしまう
・食事の時にむせやすい
・薬が飲みにくくなった
・口の中が乾いている気がする
・滑舌が悪くなった

 

まとめ
今回は、口腔機能低下症とはどのような疾患なのかについてご紹介しました。今回ご紹介した口腔機能低下症についての検査は、保険の範囲内で実施が可能です。また、もし口腔機能低下症と診断された場合も、歯科治療やお口の衛生状態および機能の管理によって症状を改善できる可能性があります。口腔機能低下症は単に口の中の問題だけではなく、全身の健康にも大きな影響を与えるため、早期に症状を見つけて対策を取ることで健康的な生活を維持することができます。

少しでも気になる症状やお口のお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。お電話にてご予約を承っております。

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